【「オリヂナル薬湯」と他の薬湯との違い】

昔は祖母が薬湯としてショウブを山から採ってきて、それをネットに入れて浴槽に浮かべて色を出したところで風呂に入っていた記憶があります。その当時も市販品の溶ける粒タイプの温泉の素などを使ってはいましたが、子供心にとり立ての新鮮なショウブ薬湯の香りの方が好きでした。今はもう大人になり、ショウブを使った風呂に入ることはありませんが、蜜柑の皮を乾燥させて粉砕し粉にしたものを袋にいれて入浴剤にしたりなど、それなりの自作の楽しみ方をしています。

オリヂナル薬湯が他の製品と何が違うかというと、それは漢方として生薬を取り入れているところで、ショウガを用いた薬湯は成分が湯に溶け出して皮膚に浸透して身体をぽかぽかと温めますし、ハッカを用いた薬湯は日本製アロマのように鼻から涼しくなって、あの飴を舐めた時のように意識をしゃっきりさせてくれるでしょう。さらにオリヂナル薬湯の一番上の薬湯は生薬が生詰になっており、生薬本来の成分を湯だしにして溶け出していくため、ご利用者の年代によっては、祖母が作ってくれたショウブ湯のような懐かしさを覚えるかもしれません。またオリヂナル薬湯は合成香料を一切使っていないため、妊婦の方や赤ちゃん(皮膚の安定する3ヶ月以降)も生薬風呂を楽しむことができます。漢方は香りも薬の内とされていますが、オリヂナル薬湯もまた香りで味わう薬のひとつだと言えるかもしれません。昨今いろいろな入浴剤が販売されていますが、オリヂナル薬湯のような生薬の香りをしみながら一杯楽しむというのもまた風流なもので良いなぁ、と思う秋の夜長でした。"