【ワセリンと馬油の違いについて】

ワセリンと馬油、どちらも手荒れや乾燥に良いと言われています。それぞれの効果の違いはどこにあるのでしょうか。

ワセリンは石油から作られています。身体に悪そうな感じがしますが、安全性は高く赤ちゃんの肌荒れの処方薬や軟膏などにも使われていて、副作用はまず起きないと言われています。
ワセリンの特徴は水を強力に弾くことにあります。乾燥肌に使う時には肌内部の水分が蒸発してしまうのをしっかりと防いでくれます。また、ワセリンを塗って水仕事をすると水や洗剤を弾き、手荒れなどへの刺激が少なくなります。ワセリンは肌表面に膜を張ることで肌を守ってくれるのです。

馬油はその字の通り馬の油を精製したものです。融点が低く、手のひらに乗せると溶け出してしまうため使いやすい油です。馬油には不飽和脂肪酸が多く含まれていて、人の肌を守っている皮脂に近い成分のため非常に肌馴染みが良いのが特徴です。乾燥を防ぐだけではなく、肌に浸透しやすく肌が持っている本来の健康的な油分のバランスに近づけてくれる効果が期待できます。
ワセリンは肌に浸透しませんが、馬油は肌内部にも浸透していきます。馬油には肌のエイジングケアに有効な成分も含まれていると言われています。

ワセリンも馬油も肌の保湿力に優れています。どちらが良いのかはその人の肌質や使い心地の好みによって違ってきます。自分にあったもので肌を荒れや乾燥から守りましょう。